1941年12月8日,陸軍はイギリスの植民地であるマレー半島北部のコタバル,タイのシンゴラに奇襲上陸し,海軍はハワイ真珠湾を奇襲した。その直後,日本政府は,アメリカ・イギリスに宣戦を布告し,アジアと太平洋地域全体を戦場とするアジア太平洋戦争を開始した。(『高校日本史B新訂版』実教出版)
日本陸軍は海軍のハワイ真珠湾攻撃よりおよそ2時間はやく,シンガポール攻略のためマレー半島コタバルに上陸した。(『高校日本史B新訂版』実教出版)
毎年12月8日には,アジア太平洋戦争開始の日と思い出すのだが,今年は思い出さなかった。
激しく反省する。
太平洋戦争が真珠湾攻撃ではじまったとするのは,戦後の日本がアメリカを向いてきたからで,日本はアメリカと戦争をやって負けたという意識が強いからだろう。
しかし,真珠湾攻撃より先に太平洋戦争がはじまっていたということを強調する話が上の教科書の記述であろう。しかし,あの戦争は十五年戦争とも呼ばれ,そうであれば1941年12月8日から戦争がはじまったのではなく,12月8日に戦争をする相手国が増えただけのことである。
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